キッチンハイターは、基本的には漂白や殺菌をする目的で作られたもの。
油汚れを落とすことには使えないため、まな板や茶渋の付いたカップ、そして排水溝の受け皿のぬめり取りなどに使用していくべきですよ。
確かにキッチンハイターって、強力な洗剤だから、油汚れを落とすのにも使えそうな気がしますね。
でも、キッチンハイターでは、油汚れを効果的に落とせないので注意しましょう。
ということで今回は、キッチンハイターでは油汚れはなぜ落ちないのか、また、キッチンハイターが使えるものと使えないものについてご説明します。
キッチンハイターで油汚れを落とせる?
キッチンハイターって、漂白や消毒、そして殺菌をするためのものなので、油汚れを落とすのには基本的に向いていません。
油汚れを落としたいのなら、食器用の中性洗剤か、キッチン用の掃除用の弱アルカリ性洗剤、もしくは重曹か酸素系漂白剤を使うようにしましょう。
キッチンハイターは漂白剤
確かにキッチンハイターは強力な漂白剤なので、油汚れを落とせなくはないのですが、残留性も高いため、食器類に使ったらよーく念入りにすすぎ洗いをすることが必要。
しかも、キッチンハイターは肌に触れると肌荒れする可能性が極めて高いので、使う際にはゴム手袋やビニール手袋をはめないといけないんですよね…。
食器の油汚れを落とすのに、すすぎに時間がかかったり、いちいち手袋をはめないといけないのは、ちょっと面倒なもの。
そのため、通常の食器洗いの際には、キッチンハイターは極力、使わないで食器用洗剤を使いましょう。
また、キッチンの五徳や換気扇などのギトギト汚れも、キッチンハイターではなく、キッチンの掃除用洗剤や重曹、または洗濯などにも使える、酸素系漂白剤の方を使うのがベスト!
キッチンハイターは塩素系漂白剤なので、普段の食器や調理器具などの油汚れ落としには使わないでくださいね。
キッチンハイターが使えるもの
キッチンハイターが使えるものは、
- 陶器の食器
- プラスチック製品
- ガラスの食器
- シリコン製品
- 排水溝の受け皿
- 色柄ものではない台ふきんやおしぼり
などです。
また、木製や竹製の製品などにも使えなくはないですが、モノによっては変色をしてしまうことがあるので、キッチンハイターを使わない方が無難ですよ!
ではより詳しく、キッチンハイターが使えるものを紹介しますね。
陶器やプラスチック製、ガラス製の食器
陶器やプラスチックの食器、ガラス製の食器にキッチンハイターを使うと、茶渋汚れをきれいに漂白することができます。
我が家でも湯呑みやマグカップ、ティーカップなどに茶渋が付着した時は、キッチンハイターで漂白していますよ。
ただし先ほども紹介したように、キッチンハイターで漂白をしたら、よーくすすぎ洗いをしましょう。
そうすれば、強力な漂白剤の成分が食器に残ることもないので、とっても安心安全ですよ!
シリコン製の物
シリコン製の調理器具やお弁当用のカップなども、食べ物の汚れによる色素がこびりついてしまっているなら、キッチンハイターを使うことができますよ!
ただし必ず油汚れは落としてから、キッチンハイターを使って漂白しましょう。
そしてもちろんよくすすぎ洗いすることもお忘れなく。
排水溝周辺やその受け皿
キッチンハイターは排水溝周りや、その受け皿のぬめり取りにも使えますよ!
定期的にスプレータイプのキッチンハイターを排水溝や受け皿に吹きかけておけば、ヌメリを予防することができるでしょう。
白い無地の台ふきんやおしぼり
色や柄がない、白無地の台ふきんやおしぼりなら、キッチンハイターを使って漂白と消毒をすることができます。
洗い桶などに水を張り、そこにキッチンハイターを溶かし入れて、ふきんやおしぼりを浸しておくと良いでしょう。
そしてだいたい5分~10分待ってから、よーくすすぎ洗いすれば、雑菌のないきれいな台ふきんやおしぼりになりますよ。
キッチンハイターが使えるものは以上です。
ただしキッチンハイターを使えたとしても、使用後はしっかりとすすぐことが大事。
念入りなすすぎ洗いを、くれぐれも忘れないようにしてくださいね!
キッチンハイターが使えないもの
キッチンハイターを使ってはいけない物は、
- 漆器
- メラミン食器
- 金属製品
- 色柄物の布製品
- 木製や竹製の物
です。
では、更に詳しくキッチンハイターが使えないものを解説します。
漆器やメラミン食器
漆器やメラミン食器にキッチンハイターを使ってしまうと、漆器の場合は色が剥げたりヒビが入ってしまうし、メラミン食器の場合は黄ばんでしまうんです…。
そのため、漆器やメラミン食器は基本的には漂白しないのが良いですね。
普通に食器用の中性洗剤を使って、汚れを落とすようにしましょう。
金属製の製品
金属製品にキッチンハイターを使ってしまうと、変色させてしまうんです…。
実は私も以前うっかり、雪平鍋(ゆきひらなべ)にキッチンハイターを使ってしまい、変色させてしまったことがあります。
金属が1度変色してしまうと、元に戻すのは不可能なので、くれぐれも金属製の食器や調理器具にはキッチンハイターを使わないでくださいね。
色柄物の布製品
色柄物の布製品にキッチンハイターを使うと、色落ちしたり変色してしまうんですよ!
私も柄の入った台ふきんをキッチンハイターで漂白してしまい、色落ちさせてしまったことがあるんですよね…。
ちなみに、洋服にキッチンハイターが付着した場合も、やっぱり変色してしまいます。
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、くれぐれも洋服にも付けないようにしましょう。
木や竹製の物
木製や竹製のものは、キッチンハイターを使っても大丈夫な場合もありますが、変色する可能性があります。
そのため、できれば木製の物も、キッチンハイターを使わないようにすることをおすすめします。
キッチンハイターが使えないものは以上です。
正しく使いこなすためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
キッチンハイターは漂白と殺菌、消毒が主な用途なので、油汚れを落とすのには基本的に向いていません。
陶器やプラスチック製品、ガラス製品の茶渋を落としたり、シリコン製品を消毒したり、白無地の台ふきんなどを漂白したりするのには使えます!
ただし、キッチンハイターを食器などに使った後は、しっかりすすぎ洗いをしましょう。
また、キッチンハイターが使えないものは、漆器やメラミン食器・金属製品・色柄物の布製品・木製の物なので、しっかり覚えておくと安心ですよ!